1942年に出版されたVirginia Lee Burtonによる絵本。1943年にはCaldecott Medalと言う優れた絵本に贈られる賞を受賞したそうです。後書によると彼女の絵本は2012年の時点で(多分現在でも)一冊も絶版になっていないそうで、かなり根強い人気のある作家さんのよう。
ちなみに私が図書館から借りたのは出版75周年記念の本で、表紙の青色が通常盤より濃く、オーディオ版がダウンロードできるコードがついていました。サイズも子供の頃読んだものより1.5倍くらい大きいような気がするのですが、小さいサイズがあるのかこれが大きいのかは不明です。
小さい頃に触れたものは無条件でちょっと特別な存在になったりしますが、何が好きなのかと聞かれても特に何が好きと説明できないこの本はそんな一冊なのかもしれません。
特別絵が好きなわけでも物語に感動したわけでもない。ただ何だか好き。
新たに加えられた作者の息子さんの後書には、小さいお家のような家を建てそこに住み創作活動をした作者がいかに視覚的に思考する完璧主義者だったかが書かれていますが、物語の終わりと同じ見開きのページから始まるきっつきっつに書かれた2ページに渡る後書はお母さんがみたらやり直しというのではないかと思いました。
そして、ページ数が本文の下の行についているのですが、昔はそう言う風にページ数を振っていたのか、それとも作者がそうしたかったのかちょっと不思議でした。本はどれも似たように構成されていると思っていたのでこう言う小さい違いを見つけるのは結構楽しかったりします。